職人といえども、ものや情報に溢れたいま、職人の定義は多岐に渡る。
DIYなんかも、ものすごいレベルの高い作品をInstagramなどでよく見かける。
古くから受け継いできた伝統技術、近代化に伴い合理化されてきた技術、たくさんの技術が、いま、四方八方に散っているように感じる。そして、職人業を生業としてきた人たちは、自分たちの技術がどこに向かっているのか、わかりながら、予想しながら、ものづくりをすることはとても困難な時代に思う。
リデュースクラップとは、「Reduce+Scrap」の造語で、廃材を利用した商品の製作を行う企画です。この企画では、ものづくりを行っている職人さんと繋がって、コラボレーションして製作することを主旨に掲げております。
現在及川鉄工でリデュースクラップ商品を製作していますが、たくさんの職人さんとコラボさせていただくことで、より魅力的な商品を沢山の方に届けていけると考えております。
職人として築き上げてきた技術力をコラボさせて新商品を開発することで価値創造を!
技術と想いのこもった商品を力を合わせて提供することで日本の職人のRE:ブランディングを!
何より職人同士のものづくりの技術を介したつながりが、相乗効果を生むと確信しております!
レスキュアは、現場施工の技術やノウハウを活用して、お困りごとを解決する萬屋プロジェクトです。
我々、及川鉄工㈱も普段は現場でデッキプレートという鋼材を加工する建設業者です。薄物の鋼材を加工する技術などには長けていますが、例えば左官屋さんや大工さんなど、多くの職人さんとコラボして施工できれば、より多くのお困りごとに対応できると考えております。
職人団として、たくさんの方と出会いを作っていくことが、新たなやりがいにも繋がると思います。
現場人員の需要と供給のバランスを調整する新しい活躍の仕方になります!
培った施工力を未来の若者や地場の職人さんに繋げて社会問題にみんなで立ち向かう!
建設の力を必要としている方に行き届く仕組みを一緒につくっていきましょう!
吹き出し①会話内容
「今日はプレゼントがあるんだ。コレ!」
「うわぁ!ありがとう。でも急になに?」
「この前さ、うちの店の手すり直してもらってさ、母ちゃんが、めちゃ安くやってもらえた!って言って喜んでいたんだけど・・」
「へぇ~!良かったじゃん!」
「うん!それでさ、安くできたのにも理由があってさ。工賃を破格の安さでやる代わりに、その職人さんが作った商品を何でも良いから買って、誰かにプレゼントしてね、という仕組みでさ。
母ちゃんがいつもお世話になってるアンタの彼女にこれプレゼントしなって!」
「なるほどね。お母さんからのプレゼントってことね。笑
でもなんか嬉しいなぁ。この表札すごいおしゃれだから絶対飾るね!ありがとう!お母さんにもお礼伝えておいてね。」
①だけでなく②③④の会話はどのような会話でしょう?
是非イメージを膨らませてみてください。
約 10 年間、全国各地の他職のたくさんの職人さん、 及川鉄工(株)の先輩や後輩と一緒に仕事をしてきて、 ひとつだけ分かったことがあります。職人は、言葉でも、見た目でも、雰囲気でもなく、その人のつくる何かしらで人を幸せにできる人です。そこに資格や学歴、境遇や人種、技術の難易度は、きっと関係ありません。
どれだけそのモノに向き合い続けてきたか、それが職人の境涯なんだと教わった気がするのです。
及川鉄工(株)はデッキプレートを誰よりもはやく・うつくしく・あんぜんに施工する そういう会社なんだと、それで負けたら何も意味がない、そう仕事を通じて先輩たちから教わってきました。
先輩たちより、たとえどんなに良い結果を出せても、先輩たちに職人として 結果だけで勝てたと思えた日は一度もありません。 職人として歩んできた先輩たちの経験は、僕の何倍の努力にも勝る圧倒的な存在でした。 職人は正直に毎日努力をしてきた人の生きる道です。 心から職人を先輩たちを尊敬しています。
誰よりもはやく・うつくしく・あんぜんに これからも、僕なりの職人の道を模索し続けていきたいと思います!
新たな取り組み“職人団プロジェクト”に共感できる部分があれば、どのような形でも構いませんので、今後ともお力添えを賜りますよう、お願い申し上げます。
プロジェクト責任者
及川鉄工株式会社 工事部兼企画広報課 課長
宮下 陸